フリーランスエージェントのリアル体験談|ギークスで案件獲得した30代PdMの本音レビュー

なぜフリーランスになったのか?PMとしてのキャリアの転機

会社員からフリーランスになろうとした時の話です。当日は私は28歳で大手IT企業でプロジェクトリーダー兼デザイナーとして働いていました。

複数のプロダクトを横断しながら、進行管理や仕様整理、UI改善まで担当しており、社内ではある程度信頼も得ていたと思います。当日の年収は約680万円。決して悪くない水準でしたが、そこから大きく昇給するには、まだ何年か時間がかかることも分かっていました。

日々の業務はそれなりに充実していましたが、ふとした瞬間に「このまま会社の看板のもとで働き続けて、自分の市場価値はどう育っていくのだろう?」という疑問が頭をよぎるようになりました。確かに、ブランドのある会社にいる安心感や、チームで働く心地よさはありました。

でも、その一方で「もっと自分個人の名前で勝負したい」「他の環境でも通用するのかを試してみたい」という欲求が強くなっていきました。

そんな思いを抱える中で出会ったのが、フリーランスという働き方でした。会社を離れても、自分のスキルや経験を武器に、プロジェクト単位で企業に参画できるという自由さ。リモートや週3〜4といった柔軟な働き方も魅力でした。

正直、不安も大きかったです。安定収入はどう担保する?どうやって案件を獲得する?そんな不安を抱えていた私にとって、ギークスというエージェントとの出会いが、フリーランスとしての第一歩を踏み出すきっかけになりました。

ギークスとの出会い:初めてのエージェント登録とその印象

フリーランスになると決めたものの、一番の不安は「どうやって案件を見つけるか」でした。知人からの紹介には限界があり、継続的に仕事を得るには仕組みが必要です。そこで見つけたのが、フリーランスエージェントの存在。中でも ギークスジョブ(geechs job)はPMやディレクター案件にも強く、評判も良かったため、まずは登録してみることにしました。

登録後のフローは非常にスムーズ。初回の連絡から面談までも迅速で、担当者の対応も誠実そのものでした。「とにかく今すぐ案件を紹介します!」といった押しの強い営業スタイルではなく、「これまでのキャリアはどうだったか」「どんな働き方をしたいか」といった、こちらの背景や志向を丁寧にヒアリングしてくれたのが印象的でした。

また、「ギークスはこの業界・領域のPM案件に強い」「今後こういう案件が増えてくる見込み」など、具体的かつ現実的な情報を共有してくれたことも安心材料に。話しているうちに、「ここなら信頼して任せられそうだ」と感じたのを覚えています。

ギークスとの初回カウンセリングの流れ:応募〜求人提案までのリアルなやり取り

ギークスジョブを利用するにあたって、最初のステップは専用フォームからのエントリーでした。フォームに基本情報と希望職種を入力して送信したところ、当日中に担当者からメールで連絡が届き、想像以上にスピーディな対応に驚きました。

日程調整もその場でサクッと完了。最短で翌日にオンラインカウンセリングの枠が確保され、「専任のエージェントとじっくり話せるよう、約90分ほどの時間をください」と言われました。やや長めではありますが、そのぶん丁寧に対応してもらえる印象があり、期待感が高まりました。

当日のカウンセリングはZoomで実施。流れとしては大きく以下のような内容でした。

  1. 担当エージェント、ギークスの簡単な紹介
    どんな企業にどんな職種を紹介しているのか、強みのある領域(PM・エンジニアなど)、対応案件の傾向などが最初に説明されました。

  2. 応募時に入力したレジュメや希望条件の再確認
    自分のこれまでの職務経歴や得意なフェーズ(要件定義・進行管理・企画など)、業務スタイルなどを丁寧にヒアリングされました。

  3. 希望条件の優先順位付け
    「単価」「週の稼働日数」「フルリモートかどうか」「関わる業界・企業規模」など、それぞれの希望度を聞かれ、エージェントが求人提案時の軸を整理してくれました。私の場合、最低単価80万(税抜)、週4~5稼働、出社可のフルリモート希望、企業規模は問わない、といった条件でお願いしました。

  4. その場で案件の提案+希望ヒアリング
     「現在募集している中で、合いそうな案件がいくつかあります」と数件の案件概要を画面共有で提示してくれ、気になるものがあれば即エントリー可能な状態でした。

もしその場で「ピンとくる案件がない」と伝えても、後日改めて希望条件に合う新着案件があれば随時提案してくれるという柔軟な姿勢も好印象でした。実際、私はその場で何個か興味のある案件を選びました。

全体を通して、こちらのキャリア観や働き方をしっかり汲み取ってくれる点に安心感がありました。「とにかく数を紹介する」のではなく、「合う案件を一緒に探す」というスタンスだったのが良かったです。

実際に紹介された案件と選考の流れ

初回カウンセリングから2~3日後、メールで3件ほどの案件情報が届きました。うち2件は大手企業の業務改善プロジェクトで、残る1件はスタートアップの新規プロダクト立ち上げに伴うPM支援案件でした。どれも自分の過去経験と照らし合わせて「十分にチャレンジできる」と思える内容で、案件のレベル感にも安心しました。

特に惹かれたのが、スタートアップの案件。要件整理やプロジェクト推進だけでなく、プロダクトの企画段階から関われるという点に強く魅力を感じ、すぐにその案件にエントリー。ギークスの担当者が間に入ってくれ、企業側との初回面談の日程調整も非常にスムーズでした。

【1回目面接:PM・事業責任者との実務確認/スキル・思考性のすり合わせ】

初回面談は、プロダクトマネージャー(現場PM)と事業責任者の2名とのZoom面談。空気感としては、丁寧かつ実務ベースのヒアリングが中心で、「どんな現場でも即戦力として動けるか?」という点に重点を置かれていた印象です。

面接時間は約40分で、以下のような質問を受けました。

  • これまでどんなプロジェクトを担当してきましたか?(規模・役割・期間など)
  • 開発チームとの関係性は?どんなふうに連携してましたか?
  • トラブルや仕様変更があったとき、どう対応しましたか?
  • スピードと品質のバランスをどう意識して進めていましたか?
  • 稼働可能な時間や、稼働曜日の希望はありますか?

60分ほどの面談の中で、こちらも相手もざっくばらんに話し、面談の2日後には「ぜひ一緒にやりたい」とのオファーをいただきました。これが、私の初めてのフリーランス案件受注でした。

特に、「どのように不確実な要件を整理してきたか」や、「過去にチーム内で意見が割れたときの対処法」などはかなり突っ込んだ内容で、即戦力としての思考性とスキルの両面が見られていたと感じました。

【2回目面接:代表との雑談ベースのカルチャーフィット確認】

2回目は企業代表との1on1面談で、よりラフな雰囲気の中で価値観や人柄のすり合わせが行われました。形式ばった質問は少なく、会話の流れで過去のエピソードを引き出すようなスタイル。お互いに「一緒に仕事をしたいか」を見極めるフェーズという印象です。

面接時間は約40~50分。聞かれたのは以下のような内容でした。

実際に聞かれたこと

  • どんなチームだとやりやすいと感じますか?逆にやりにくい環境も教えてください。

  • 一番楽しかった/難しかったプロジェクトは何ですか?

  • これからフリーランスとしてどう働いていきたいですか?

  • プライベートやリフレッシュ方法など、軽い雑談も

話しやすい空気をつくってくれたおかげで、自分の価値観やスタンスも素直に伝えられました。

【選考のスピード感:最終面接の翌日にはオファー連絡】

2回目の面談が終わった翌日にはギークス経由で「ぜひ一緒に働いてほしい」との連絡があり、初回面談からわずか10日ほどでオファー決定。正社員の転職に比べて圧倒的に早く、フリーランスならではの意思決定の速さを実感しました。

このスピード感は、特に「収入の空白期間をできるだけ空けたくない」フリーランスにとっては大きな安心材料。選考が長引かないぶん、気持ちの切り替えや次への準備もしやすく、ギークス担当者の細やかなフォローにも助けられました。

稼働後のリアル:単価・働き方・人間関係のリアルな感想

契約条件としては、週5日稼働で月単価は80万円(税別)。常駐なしのフルリモート。PMとしての単価としては相場通りの単価だったと思いますが、「プロダクトの根幹に関われること」「自分が提案できる余地が大きいこと」など、責任と裁量のバランスを見て納得のいく金額でした。

稼働初日からSlackやNotion、Zoomを駆使してリモートワークがスタート。想像以上にフルリモートでのオンボーディングが整っていて、ギークスの担当者も初週に1度フォローの連絡をくれたりと安心感がありました。

初日からSlackやドキュメントツールの招待が届き、オンボーディング資料も整っていてスムーズな立ち上がり。初日はチームメンバーの皆さんと顔合わせやオンボーディグ研修、各資料のインプットで終わりました。翌日から実質的な進行管理や仕様整理に入りました。

チーム構成は、開発5名(フロント3・バック2)、デザイナー1名、カスタマー対応1名、私(PM)という体制。全員がリモート勤務で、定例は週に1回、その他のコミュニケーションはほぼSlackとNotion。各自の裁量が大きく、進め方も柔軟でした。

実際の業務では、代表直下の立場で要件定義や進捗管理、デザインチームとの連携などを幅広く担当。週次での定例MTG以外は基本的に自律的に動ける体制で、クライアントからも「助かってます」とフィードバックをもらえることが多く、やりがいを感じています。

ギークスの担当者も、稼働開始後に「初週の立ち上がりどうですか?」と気軽に連絡をくれ、相談もしやすかったです。契約更新のタイミングや報酬交渉も代行してくれるため、交渉が苦手な人でも安心して稼働に集中できます。

ただし、フリーランスとしての立ち位置は「外注」扱いなので、内部調整や人事評価には関与できません。そのあたりの線引きは冷静に受け止める必要がありますし、会社側の期待値以上の成果を出す意識が重要だと感じました。

今はその現場では働いていないですが、2年ほど伴走させていただき、人間関係の充実さだけでなくスキル面でも学びが大きかったプロジェクトでした。

ギークスを使ってみて分かった、良い点と注意点

実際にギークスを使ってみて、予想以上に「エージェントらしくない、伴走者のような存在」だと感じました。以下に、実体験から感じたメリットと注意点をそれぞれまとめてみます。

ギークスの良い点

  1. 案件の質が高く、要望にマッチした紹介が多い
     希望の単価・働き方・業種領域にしっかり合致した案件が来る印象。特に「この人ならこの案件が合いそう」という視点で選定されているのがわかり、機械的に案件を投げてくる他社とは違いました。

  2. 担当者の理解力が高く、信頼して相談できる
     営業感が少なく、キャリアパートナー的な立ち位置。単価交渉や契約面も含めて、こちらのスタンスを尊重してくれる印象が強かったです。

  3. スピード感がある&Slackで気軽に連絡が取れる
     特にSlackでのやり取りはありがたく、煩雑なメールではなくチャットベースでテンポよく進められました。稼働中のちょっとした相談も聞いてもらえるので、孤独にならないのが助かります。

  4. リモート・週3〜4の柔軟な案件が多い
     子育てや副業など、柔軟な働き方を求める人には相性抜群。土日稼働や夜間メインなど、変則的なスタイルにも理解のあるクライアントが多い印象でした。

注意点

  • PM案件の数はエンジニアほど多くはない
    案件の質は高いですが、絶対数はやや少なめ。1〜2週間タイミングを待つこともありました。焦らず複数エージェントを併用するのがベターです。

  • 契約期間が短めの案件もある
    3ヶ月更新のプロジェクトが多く、場合によっては早期終了の可能性も。長期的な安定を重視したい人にはデメリットになることも。

  • 相手企業との相性も左右する
    当たり前ですが、クライアントによってコミュニケーションスタイルやスピード感が違います。自分に合うかどうかをしっかり見極める目も必要です。

まとめ:フリーランスPM×ギークスという選択はあり?

結論から言うと、「あり」です。特に以下のような方におすすめできます。

  • PMとして現場主導で動きたい人

  • 柔軟な働き方やリモートワークを実現したい人

  • 自分の価値を市場に試してみたい人

  • 正社員的な枠に収まりたくない人

実際にフリーランスPMとしてギークス経由で案件に参画してみて、正直「フリーランスになってよかった」と感じています。収入面では会社員時代よりもアップし、働く時間や場所の自由度も大きく変わりました。自分のペースで生活を設計できるようになったのは、精神的にも大きなメリットでした。

ただし、フリーランスは業務委託という立場にすぎません。プロジェクト単位での関わりはできても、会社全体の方針や評価制度といった「組織の中核部分」には関与できない場面もあります。細かな権限や社内の影響力には限界があるため、その距離感を理解して、ある程度割り切って仕事に取り組むことも必要です。

ギークスジョブは、「案件をとってくる営業担当」というよりも、一緒にキャリアを考えるパートナーに近い存在です。実際、面談中にも「今後やってみたい領域ありますか?」「PM以外にもプロダクトの観点から入りたいですか?」など、未来のキャリアを前提とした対話をしてくれました。

また、正社員よりもスピーディーに案件が決まり、すぐに稼働開始できる点も大きなメリット。会社員では得られない自由度と裁量を手に入れながら、報酬面でもしっかりと対価を得られる働き方です。

「一つの組織に縛られたくない」「成果で勝負したい」「自分のスキルを市場で証明してみたい」といったマインドを持っている人には、フリーランスという働き方は非常にフィットすると思います。

ギークスは、そんな挑戦を後押ししてくれる心強いエージェントでした。丁寧にキャリアを汲み取り、ムリのない提案をしてくれるスタンスは、特にフリーランスとしての最初の一歩を踏み出す人にとって、安心できるパートナーだと感じています。